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2014年9月4日木曜日

国語の学童 国語の健康診断vol.261

作文や読解の力を
つける以前の問題に
アタマを抱えています。


言葉と活字の問題を
いまここでどう捉えるか?
ほとほと困っています。


頭の片隅で記憶していた
文章を探し当てたので
ここで、ご紹介します。


大佛次郎 『敗戦日記』
昭和二十二年二月十二日


水口君が来る。
この三四月が危機を
予想させられるので
小説の掲載が問題となり、

乞食大将百拾回ぐらいで
中止ということである。

戦局も世態もそこまで
悪くなっていることならば
已むを得ぬことであるが

敗戦的風潮が社会の
上層の確信?となり
つつある点は驚くに値す。

編輯局長は酔中の発言なるも
戦争はもう済んでいる、
俺たちは戦後の新聞を
作りつつあるのだと
いったそうである。

草思社 1995年刊

それはいまでも
つづいていること。

言葉を伝えたいのではなく
新聞を届けたいのだろう

と考え、けっして
学ばないようにするのみ。

20年前の単行本を
掘り出してやっと少し
冷静になっています。

とはいえ、突き放した
思考がどこかできず
なんだかみっともない。

新刊書の広告と書評へ
ふれるためだけなのに

ムダに悶々とする
朝がつづきます


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