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2014年8月4日月曜日

国語の学童 国語の健康診断vol.247

作文の力をつけるには
育児の時間での会話と


なによりも自分に合う
文章のお手本を
見つけることにあります。


誰もが云う鉄則です。


自身が理想とする文は
詩のような文章です。


そのひとつをご紹介します。


私の郷里柳河は水郷である。
そうして静かな廃市の一つで
ある。自然の風物は如何にも
南国的であるが、既に柳河の街
を貫通する数知れぬ溝梁のに
おいには日に日に廃れゆく
旧い封建時代の白壁が今なお
懐かしい影を映す。

※溝梁(ほりわり)

北原白秋 第二詩集『思ひ出』
序文「わが生いたち」の中の
一節になります。

これは自身の深い深い
思い込みでもあるのですが

「(没落)商家」出身の文学者
小説家が書く詩や散文からは

華やかな容姿のもとから
漆黒の影が伸びているような
どこか独特な画が感じられます。

さらに、詩が散文になり
散文が詩になっている
文章をみつけることが
多くあります。

そうはとれないと
思う方もいるかも
しれませんが

谷崎潤一郎に、
植草甚一と、小林信彦。
つけ加えて、橋本治など

自身の思い込みの
範疇にいる文学者と
小説・随筆家です。

脈々と受け継がれていく
日本語のなかで、自分の
カラダに馴染む文章を
見つけ、たくさん触れていく。

いつまでたっても
十分な文章力を身につけた
ような気がしないからこそ

誰もが云う地味な作業は
何歳になっても繰り返す
価値があると感じています


http://gakudou.kankendo.com

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