作文、とくに育児の
時間で書く宿題などの
作文は、子どもひとりで
書かせないようにします。
文章を着想から仕上げまで
すべてひとりの手で行うのは
立派な大人でも辛い作業です。
実際、世の中に流布する文章は
かならず複数の人間によって
洗練され、出来されています。
手伝ってしまったら
子どものためにならないし
ましてや、書けなくなるのでは?
そのような懸念は
手伝い方によるともいえます。
理想の手伝い方のひとつは
ことばとことばのつながりを
子どもといっしょにつけていく
ような手伝い方です。
今日、弟が掘ってきた
ジャガイモをさっそく
母がふかしました。
皮がやわらかく
食べてみると
おいしいです。
―いい感じに書けてるね。
でもなんか足りなくない?
炊きあがったジャガイモは
どんな感じだったの?
ホクホク
フカフカ
ほろほろ
―どんな感じ?
フカフカかなあ。
―ならば……
皮がやわらかく
フカフカとこぼれる
ジャガイモを食べました。
うん、おいしいね。
まこちゃん。
―こう書いてもいいかもよ
このようなカタチで
ことばを子どもといっしょに
つなげていきます。
ほとんど大人が書いてませんか?
そうなんです。子どもの作文は
身近な大人がいっしょに書きます。
誤解が生じることを前提に
大人が子どもに自分の知恵を貸して
子どもとともに、大人も十分に
楽しめる作文をつくり出す
のが、育児で行う
理想の作文になります。
ここでは、身近な大人が
子どもの感情に対して
どこまでも忠実であることが
お手伝いの大原則になります。
やがて年月を経るにしたがい
身近な大人のお手伝いは
自然と必要なくなってきます。
まずは、身近な大人が
臆せず子どもといっしょに
作文を書いてみましょう
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作文でも、短めのものは
書けるんだけども、長くなると
どうも書けなくなってしまう。
育児の時間で作文の宿題を
子どもといっしょに始めても
2、3行書いてとまってしまう。
どうしたら作文が長くなるのか?
子どもと大人で悩んでいる方々も
多いかもしれません。
長く書くための秘訣。
それは、省略にあります。
えっ? 省略したら
もっと短くなりませんか?
はい、短くなります。
短くなるので、たくさんの
ことが書けるようになり
作文が長くなるのです。
作文が、最初の2・3行で
終わってしまう子どもは
よくよく観察すると
時間にそって、すべてを
細かく書いて行こうとしている
ことが多く、面倒になり
書くのをやめてしまっています。
時間は、バシッと省略します。
遠足の作文では
行きのバスでのクイズ大会が
思いのほか楽しく、そこを書く。
メインである山登りの時間は省略。
帰りのバスでみんなで
歌ったことが、またまた
楽しくてたまらず、そこを書く。
行きと帰りのバスでの
出来事を書き出すと
400字詰の原稿用紙が
5枚ぐらいあっというまに
文字で埋めつくされて
いるはずです。
もしかしたら、帰りのバスで
盛り上がった時間を、うんと
省略しないといけなくなる
かもしれません。
友だちとの会話を書きすぎて。
と、どこを省略しようかと
考え始めるとかならず
作文は、長くなります。
省略は、いけないことでは
ありません。適宜、活用して
楽しく作文を書いていきます
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作文と育児について
ことばの力をつける
教室での子どもの風景を
お届けします
「詩であそぶ」
ことばとことばの
つながりを楽しみます
という授業です。
土
三好達治
蟻が
蝶の羽を引いていく
ああ
ヨットのようだ
まずは、この詩を
自分が楽しいと思う
順番に並べてみます
子どものノートより―
土
ああ
三好達治
蝶の羽を引いていく
ヨットのようだ
蟻が
つぎに、この詩の肝
「ああ」の感嘆詞を自分の
ことばにします
子どものノートより―
土
三好達治
蟻が
蝶の羽を引いていく
ぶちぶち
ヨットのようだ
ここまで、子どもの
悪ノリも入りながら
3人の子どもが
子ども独特の爆笑から
収拾のつかない雰囲気で
時間が進みます
授業のメイン
三好達治の『土』の
詩形を借りて
子どもが自分の
詩をつくります
子どものノートより―
引いていく
ながれぼしが
人のあたまを引いていく
ああ
てつにぶつけるようだ
子どもの詩作ノートには
「こわい詩を書きました」と
記されています。
この詩作の時間にきて
3人の子どもたちは
水を打ったように
静まり返り
頭から熱を発しながら
イメージの世界に入り込み
ことばをひねり出します。
せっかくですから
残るおふたりの作品を
ご紹介します
おにとおにのおに時間
やまぶきおにが
赤おにをひいている
まるで赤おにがやまぶきおにを
おいかけているようだ
「おもしろい詩を書きました」と
詩作ノートに記されています。
さかだちゆうれい
ゆうれいが
てくびをくいちぎる
やっぱり
さかだちゆうれいだ
詩作ノートには
「こわい詩」と
書かれています。
子どもの集中力と
取り組む姿勢に
自信がないと
お母さんたちが
こぼされていたのが
嘘のように
ことばを楽しく
そして静かに唸りながら
つないで詩を創出しています。
身近な大人が子どもに
言葉の飛躍への知恵を
貸して、子どもより
巧みな子どもとして
言葉であそぶ。
育児で国語力を身につける
ひとつの方法になります
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作文や読書の力を
日々の育児で身につける
狙いのひとつは
子どもが意識して
物事の全体が見られる
ようにすることにあります。
言葉は人とともに
ありますので
ことばを読みそして
綴っていくことは
人というものを
しっかりと認識して
いくことにつながります。
さらに言葉とともにある
人の世界を、子どもの前に
くっきりと広げることになります。
子どもは言葉と人を通して
世界の広がりに入り込む。
作文や読書の積み重ねが
子どもに物事の全体像を
描かせる所以がここにあります。
ここでは身近な大人が
作文や読書の力をつけるのは
子どもの論理的な思考を
“鍛える”ためではないことを
肝に銘じなければなりません。
あくまでも、子どもが
物事の全体像をつかむため
であることを、身近な大人が
意識して持続していきます。
子どもが自分のなかに描いた
全体像を自由に語りだした
そのとき― はじめて
世界を執拗に探求するすべ
つまり論理的な思考を
子どもと共有していきます。
それまでは、気をながくもち
子どもによる物事の説明が
本人の理解を裏書している
そんな喜ばしい状況の到来を
じっくり待ちます
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作文が上手になれば
ゆくゆくは小論文まで
書けるようになる。
だから小学生のうちに
日々の育児で仕込みつつ
作文などスラスラと
書けるようにしておきたい。
身近な大人がそう思ったとき
まずは意図して「不真面目」に
なるようにします。
よく小論文の書き方にある
1.問題提起
2.趣意提示
3.論点展開
4.結論結句
のような文章構成は
自分には関係のないものとします。
さらに、小論文で
自分の意見どころか
是か否、賛成か反対かまでを
ハッキリさせるというような
過激ともいえるアドバイスを
真に受けないようにします。
ここまでが「不真面目」の
地ならしになります。
では、本題。
「不真面目」になって書く
小論文の書き方をお伝えします。
1.結論
自分がいないところに
現実はないということを
やんわり伝える
2.提案
「1」は根本的なことだから
根本的なことを略して
ご丁寧にもいただいた問題を
材料として言葉にする
ことはできない旨を伝える
3.妥協
それでは失礼ですので
自分の眼に映ったことを
偽らない範囲で筆者の考え
(問題)と相違する点について
お伝えします
4.念押し
筆者の考え(問題)と
自分との相違点を、筆者への
批判や反対意見と早合点
されないようにしっかりと
この設問に対する記述が
自分の現実を表すもので
あるということを綴ります。
「不真面目」の小論文で
大事なのは、1の結論と
4の念押しになります。
小論文を読んで採点している
人間が、大人である保証は
どこにもないからです。
ここがミソです。
この「不真面目」な小論文の
書き方をマスターしますと
世論を2分しているような
話題が設問になっていても
サラサラと筆が進んでいきます。
とくに、設問の題材である
筆者自身がトンチンカンで
どうにもよくわからない話
かつ、要領を得ない抄訳を
されていても、こちらは
そのレベルに巻き込まれる
ことなく回答できます。
この「不真面目」を
小学生に教えることは
さすがに、できません。
ですが、ひとつだけ
1.結論
自分がいないところに
現実はないということを
やんわり伝える
という視点は教える
ことができます。
ちょっと長い道のりでは
ありますが、気長に構えて
日々の育児で、子どもと
共有していきます
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作文を楽しく書く
本を読むのが楽しい
育児の時間で子どもの
そんな姿を見られたら
をちょっとでも実現する
コツをお伝えします。
コツは―
ひとつに合わせた焦点と
とても大胆な省略です。
読書では―
目次だけを読んで
楽しそうだなと思った章だけ
パラパラと読んでみる
作文では―
書く時間を決めて
楽しかったことだけ
箇条書きで並べていき
時間がきたら
途中でもやめる
これだけです。
世間で言われるところの
完読、完成はめざさない。
そんな中途半端なこと
子どもがつづけると
書けもしない、読みもできない
人間になりはしませんか?
と不安になるかもしれません。
ご心配なさらず。
むしろ―
「全体像」がつかめる
という幸せな副産物を
しっかりと手に
することになります。
どうせなら楽しいほうがいい
そう感じ考え、作文でも読書でも
楽しいことの優先順位をつける。
だから楽しくなさそうなところは
読まないし、もちろん書かない。
子どもが、そんな全体を見わたし
自分とまわりのもっている時間を
大事にする認識が出てくれば
そのとき、冒頭の
作文を楽しく書く
本を読むのが楽しい
育児の時間で子どもの
そんな姿を見られるように
なっています。
これからは、蛇足になります
人工知能やプログラム
ビッグデータの自動解析が
対人間の能力と比較したとき
どうしても優位に立てないのは
この「自分のなかで大事なもの」を
探し出したときの喜び(感情)と
その喜び(感情)を積み重ねてつくりだす
「全体像」をいちど記憶(思考)から消し
「全体像」が必要とされるときに
自然と体に呼び戻す能力です。
子どもがいつも「全体像」を
おぼろげながらにもつかめるよう
身近な大人が子どもの感情と
思考とに寄り添うことが
作文や読書を楽しむとき
とても、肝要になります
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作文を上手く書くには
いったいなにが必要なの?
育児など家庭で
身につくものなの?
子どもの作文に接して
また大人が自分の過去を
振り返っても出てくる
ごくごく小さいながらも
いつもどこかで感じる疑問です。
この疑問に答えは、あります。
まるごと感じて
まるごと書き込む。
これが答えになります。
まずは、身近な大人が
やる気だのモチベーションだの
課題だの論理的思考などと
人の動きを分析したような
「動きのない」発想からいちど
すっぱりと離れてしまいます。
とくに巷間流通している
心理学的な心の解釈による
コーチングなどは
作文を書くというところから
眺めると、余計なおせっかい
の部類に入ってきます。
身近な大人が安易に
作文の場に持ち込まない
ようにします。
まるごと感じて
まるごと書き込む
が、内容もさることながら
詩そのものからも
感じられる作品を
中原中也からご紹介します。
春宵感懐
雨が、あがって 風が吹く。
雲が、流れる、月かくす。
みなさん、今夜は、春の宵。
なまあつたかい、風が吹く。
なんだか、深い、溜息が、
なんだかはるかな、幻想が、
湧くけど、それは、掴めない。
誰にも、それは、語れない。
誰にも、それは、語れない
ことだけれども、それこそが、
いのちだろうぢやないですか、
けれども、それは、示(あ)かせない……
かくて、人間、ひとりびとり、
こころで感じて、顔見合せれば
につこり笑うといふほどの
ことして、一生、過ぎるんですねえ
雨が、あがって 風が吹く。
雲が、流れる、月かくす。
みなさん、今夜は、春の宵。
なまあつたかい、風が吹く。
『在りし日の歌』
第4連は―
子どもと身近な大人が
過ごしているときに
ちらりとでてくる
風景のように感じます。
この風景を見過ごしていると
作文が書けない、どうやったら
書けるのかと迷いつづける
ことになるように思います。
作文とは、残念ながら
これが完成形というものが
とても希薄な行為です。
さらに目的に囚われると
上手く書けても書いている本人が
ちっとも楽しくなくなるという
正直な行為でもあります。
計画、実行、評価、改善。
各時点での報告、相談。
そしてコミュニケーション。
目標―達成、そして目標―達成。
作文は、およそ事業目標の達成
のような明確な目的意識とその
実践とは相容れないものです。
身近な大人が、目的意識を
作文に持ち込まないようにします。
翻って―
まずは、身近な大人が
まるごと感じて
まるごと書き込む
を、子どもと楽しむ。
これが、どうしたら
作文が上手に書けるの?
の小さな答えになります
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作文の力を子どもが
しっかり身につける方法は
じつは日々の育児で
遠回りを楽しむなかに
ひっそりと潜んでいます。
わかりやすい遠回りは
ずばり「失敗」です。
卵が上手く割れたよりも
卵が上手に割れないもどかしを
じっくりとつかんで
子どもと大人の会話を
挟み込みながら書いていく。
さらに本格的な遠回りは
日々の小さな「観察」です。
窓に差し込む
日差しの深さ
ケンカしたときの
弟や妹の表情や声
美味しいものを
食べているときの
自分の気持ち
などなど身の回りで
動きのあるものを
一度ではなく幾度となく
観察を重ねていきます。
遠回りに肝要なのは
動きのあるものを
なんども観察する
ところにあります。
失敗も動きとして
捉えていきます。
一度で捉えず遠回りをして
ゆっくりと動きを捉える。
すると、作文用紙を前に
書きたい情景が浮かんで
くるようになります。
すぐに答えを導き出す
とは正反対の際にある
まずは答えを考えない
そんな力が作文には
しっかりと効いてきます
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作文力とあわせて
子どもに欲しいとされる
読解力を、育児の時間で
身につけるワザを
お伝えします。
その前に、小学校
学習指導要領の国語
3・4学年読むことから
目的に応じて
中心となる語や文を
とらえて段落相互の関係や
事実と意見との関係を考え
文章を読むこと
このようにして読む態度を
育てること、としています。
求められている
読解力は大人でも
十分に身についているのか?
と、疑わしいほどハードルが
高いようにも感じられます。
冷静に考えるとこの読解力。
目的に応じてとされています。
ですので、文章量の多い
論文のようなテキストで
実施しなさいとは必ずしも
限定していません。
読みやすい3連よりなる
詩でもかまわないわけです。
例えば―
まど・みちお
アリ
アリは
あんまり 小さいので
からだは ないように見える
いのちだけが はだかで
きらきらと
はたらいているように見える
ほんの そっとでも
さわったら
火花が とびちりそうに…
『詩集2 動物のうた』
中心となる語を
その位置と同様に
「きらきらと」に
したとします。
前後の段落をみて
1連目を事実
2連目を感覚
3連目を想像(≒意見)
となっいる
そう考えながら
読んでみてもいいわけです。
たぶんおそらく
もっといろいろな
読み方があります。
ひとつの考えにこだわらず
読みやすい詩を子どもと
身近な大人で楽しみながら
小学校の低学年から
読解力をムリなく
身につけていきます
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作文の力を子どもにつける。
できれば育児の時間に。
というときに大事な
視点をお伝えします。
大原則に―
子どもが書いている
内容を否定しない。
というものがあります。
さらに大原則を超える
根本的な鉄則があります。
反論を予測したような
文章を書かない書かせない
というものです。
つまり用意周到な文を
書かないようにします。
え? それじゃ
思い込みで独り言では?
はっきり言いますと
「それでいいんです」
となります。
さらに―
作文がことさら
論理的である必要も
ありません。
作文は、命題に対する
証明ではありませんし
論理的な思考を極める
ものでもありません。
小学生の作文はとくに
感覚が捉えるいきいきとした
事象や心象を、独白のように
コンコンと語る場であれば
それで十分となります。
ですので、子どもの身近に
論理的な大人がいる場合
その存在は、子どもにとって
諸刃の剣となってきます。
内容を否定され
先回りを要求され
筋をただされる
となると
もはや筆の進む
余地はありません。
このような事態を
招かないように
身近な大人が
日ごろから
子どもの言葉とともに
その感覚に触れるよう
心がけていきます
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作文の力を育児の時間で
効率よくつけられれば。
そんな思いに一度は
かられたことが
あるかもしれません。
たぶんおそらく
作文の基礎力においては
育児の時間でかなりの
部分を補うことが可能です。
日々過ごす育児の時間で
作文力を向上させるには
まずは、身近な大人が
文章について単純に
考えることから始めます。
文は語のつながり
いたって単純な構造に
あらためて注目します。
どこに注目するか?
なによりも大事なのは
「つながり」になります。
その際、句読点の存在は
気にしないようにします。
子どもが語をつなげていく
はじめはとても小さな力を
身近な大人がゆっくり
しっかり育んでいくこと。
これが、子どもの作文で
必要な基礎力を身につける
いろはのいになります。
語をつなげる力がしっかり
身についてくるころには
語を探す力と好奇心が
自然と子どもにめばえて
くるようになっています。
保育園や幼稚園にかよい
ことばを覚えてくるころから
ゆっくりとことばの
つながりを子どもと
身近な大人で楽しむ。
この時間がやがて
小学校の3、4年生で
花開くことになります
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作文の力を育児の時間で
やんわりと身につける
そのひとつに
翻訳された詩や小説を
楽しむというものがあります。
え? 翻訳された
絵本や詩はふつうに
楽しんでいるけど?
ご紹介するのは
その「ふつうだけど」を
さらに楽しむ視点です。
翻訳には、歴史があり
さまざま考え方や
実践があります。
その世界を踏まえたうえで
子どもと身近な大人が
翻訳を楽しむときは
言葉の意味や文体に
こだわることよりもまえに
文章から伝わる声に
耳を澄ましながら
楽しんでいきます。
少しばかり
抽象的になりますが
文章には書き手の声が
自然と入り込みます。
単純な文章による
外国語文の和訳でも
書かれている内容が
寸分たがわず同じ
なのにもかかわらず
人それぞれの
和訳文を黙読したとき
文章から伝わる声に
どこかしら違いが
感じられます。
たぶんおそらくその違いは
原文の話者がもっている声を
訳者がそれぞれに感じ取って
和訳文に入れ込んでいるから
と、ひとつには考えられます。
翻って、子どもと
身近な大人で翻訳された
絵本や小説、詩などを
楽しむときは
身近な大人が
原作者の声は本当は
どんな声なんだろう?
訳者が入れ込んでいる
原作者の声。ひょっとして
こうしたら、もっと
楽しくなるかも?
そんな思いも
めぐらしながら
子どもと作品を
楽しんでいきます。
身近な大人が
文章への視点を
ちょっと深くもつことで
読み聞かせという
子どもを隅に追いやる
厚かましい朗読から
子どもの語感を育む
翻訳作品との出会いへと
かわっていきます。
さいごは、ちょっと余計ですが
子どもと翻訳文の声を感じながら
文章力を育んでみてください
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作文の力をつけていく
はじめの一歩は
育児で、ことばにいっぱい
ふれることです。
言葉なんて
話しているから
多少は書けるでしょう。
は、躓きの大原因に
なりかねません。
ですので、はじめは
簡素でリズムのある
詩を、ノートに書き写し
ことばのかたまりを
感じることろから
はじめます。
谷川俊太郎や
まど・みちお
阪田寛夫に
中原中也と
萩原朔太郎
工藤直子に
佐野洋子
などなど
図書館から
なるべく薄い詩集を
手にとって
気に入った
詩を一遍、ノートに
写しとります。
コツは、タテ罫線のみの
ノートに書き写すこと。
それも、印刷された
改行や文字のアキを
そっくり写しとります。
子どもの文字で
慎重に慎重に
書き写された
詩を眺めると
ちょっとばかり
じーんと心に
刺さるものがあります。
育児をしている
大人への静かな贈り物。
大げさではなく
そんな小さな感動に
そっくり包まれます。
このちょっとした思いが
子どもとともに作文を
書いていこう! という
スタートラインになれば
子どもの作文力がぐっと
あがるのも時間の問題です。
すぐに、ちゃっちゃと
作文を書くようになります
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作文の基礎力となる
育児でも身につけられる
読書についてお伝えします。
小学校 指導要領と
お堅いところから
読書についての指摘を
見てみます。
小学校1・2年生―
楽しんで読書しようとする
態度を育てる
小学校3・4年生―
幅広く読書しようとする
態度を育てる
小学校5・6年生―
読書を通して考えを広げたり
深めたりしようとする
態度を育てる
ご覧のとおりに
読書については
一貫して子どもの
「態度」を育てることに
その主眼が置かれています。
なに? 態度?
と半ば横柄な言葉遣いに
ん? とくるものが
ありますが
態度を「クセ」に
言い換えると、しごく
まっとうな指摘として
すんなり理解できます。
「嗅覚のある大人」づくりを
目指した文科省の指導要領と
捉えると、読書力をつける
納得のステップといえます。
読書の目標は―
読書を通して(自分から)
考えを広げたり(継続して)
深めたりするクセを身につける
ことにあります。
もし、身近な大人に
そのクセが不足しているときは
なに食わぬ顔をして
子どもに知られぬよう
こっそり身につけてしまいます。
身近な大人も育児のなかで
思考を柔らかくする
絶好の機会です
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作文や読書、育児も含めて
まずは、身近な大人が
楽しんでしまう。
もしくは、大人が
楽しんでいる姿を
子どもたちに見せる
が、子どもの
国語総合力を高める
近道になります。
とくに、読書は
子どもにその習慣を
つけさせようと
考える前に
大人自身が
読書を楽しんでいる
そんな姿を子どもに
見てもらいます。
そこで、巨匠。
まど・みちおの
言葉を紹介します。
児童文学が児童文学で
あるための第一条件は
逆説的ですが
まず作者であるおとなを
感動させるものであること。
そのうえで
第二の条件として
子どもを感動させる
ものであること。
でも、現実は
第二の条件だけが
やかましくいわれています。
書いた本人が
感動しないようなものを
子どもに与えるのは
子どもをバカにする
ことだと思います。
KAWADE夢ムック
まど・みちお
「ぞうさん」の詩人
インタビュー
まど・みちお
2000
さらに―
大人が感動しない本を
めいいっぱい感情を込めて
読み聞かせられた日には
と考えると、空恐ろしく
現実をどうにかしなければと
奮起するものの
まずは、せっせと
子どもの前で
時間をやりくりしながら
自身が本を読みつづける
日々がつづきます
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作文と育児について
その重要度を比較すると
軍配があがるのは育児です。
育児の時間で
国語能力の育成を
身近な大人が意識すると
子どもは、メキメキと
秘める能力を存分に
開花させていきます。
では、どのように
国語の力を高めていくか。
小学校1年生から
つぎの5つの素養を
身近な大人が意識して
子どもが生活する
環境を整えていきます。
その5つの素養とは―
1.言葉に対する感覚
2.書物の絶え間ない渉猟
3.要点を獲得する技術
4.事物の目的に応じた伝達
5.関心を共有する態度
この5つになります。
それぞれに対応する
具体的な内容と能力を
高める時期をお伝えします
1.言葉に対する感覚
詩に馴染み、手元に集める
(小学1年生から)
2.書物の絶え間ない渉猟
興味のつながりを自分でつくり
つぎの本に呼ばれるように読む
(小学2年生から)
3.要点を獲得する技術
1冊の書籍、ひとつの記述に
立ちどまらず、自分なりに
要点がつかめそうな本を
嗅ぎ分けつづける
(小学3・4年生で必須)
4.事物の目的に応じた伝達
なにごとも言葉で事物と
自分の間に距離をつくる
(小学5年生から)
5.関心を共有する態度
相手と関係付け、おくせず
瞬時に、メモ書きで伝える
(小学6年生で必須)
このようになります。
いろいろと細かくかつ
茫洋としているところも
ありますが、ひと言で表すと
「嗅覚のある大人」づくりを
実現する生活環境になります。
現在、使われている
小学生の国語教科書
そして、文科省の
小学校 学習指導要領を
社会人としての大人から
読み込むと
国語総合力の獲得で
目指すところは
「嗅覚のある言葉の使い手」を
育むところにあるともいえます。
話はすこしばかり逸れますが
こうなるとことは深刻で
一部の純粋に知能の高い子や
物事に目端が利く子を除いて
国語能力の育成に向け
それぞれの家庭に合うように
身近な大人が日々の生活環境を
整えているか、いないかで
子どもの国語能力に
圧倒的な差が生じてくる
事態を招く可能性が高い
ということになります。
育児の時間でできることは
こまめに“身近な大人”が
子どもに手ほどきしていく。
そのような時代が
いま、確実に
到来しています
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作文を中心とした
小学1・2年生の
国語力について
育児で獲得する
ポイントを
お伝えします。
小学生が使う国語の
教科書を読み込むと
1・2年生では
つかんだ言葉を
余すことなく
使いつくすこと。
この感覚を、子どもが
自ら養えるような
組み立てをしています。
ですので―
1・2年生では
教科書に登場する詩を
どんどん音読して
カラダで覚えてしまう。
まずは、言葉の感覚を
丁寧に身につけます。
すると―
3・4年生で
ぐっと論理的なものを
求められる国語の時間で
身につけた言葉の感覚が
花開くことになります。
1・2年生で言葉の感覚が
身につけられなかった子は
残念ながら、いきなり
レベルが上がる3・4年生の
国語について行けなくなる
可能性が高くなります。
ですが、すでに手遅れ?
と、感じていも大丈夫。
3・4年生の中学年や
5・6年生の高学年になっても
1・2年生に登場する
詩を、恥ずかしがらず
音読するクセをつけます。
ただ音読がつまらないなら
気に入った詩を収集して
詩集を編集。一冊ものを
手づくり出版します。
この詩集の編集・出版は
語感と表現。論理的な思考が
バランスよく養われます。
危険なのは―
言葉の感覚が
養われないままに
論理的な言葉遣いのみを
子どもに要求すること。
これだけは、避けましょう
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作文を楽しみに
変えてしまうコツを
育児でも簡単に
仕込める方法にて
お伝えします。
まず、語呂がよく
ひとつのフレーズが
繰り返し登場する
詩を一遍ほど※
見つけてきます。
子どもの感覚で
「いいな」と思った
詩を選ぶようにします。
つぎに
子どもと大人で
口ずさみながら
語呂とフレーズを
カラダに染み込ませて
いきます。
口ずさむとき
子どもと大人で
ムリに声を合わす
必要はありません。
それぞれのカタチで
語呂のいい音と
フレーズを
楽しんで行きます。
すると、いつしか
口ずさんでいる
詩とは別の
自分の感覚が
文章となり
ぼんやりと頭に
浮かんでくるように
なってきます。
作文の書き出しに
このぼんやりと
浮かんでくる文章を
使っちゃおうかな
と、思ってくるころには
文章を書くことが以前より
楽しくなっています。
テーマを探し
構成を考えて
理路整然と文をおこす
真正面の作文とは異なる
言葉をまるごと
書いていく作文。
この楽しみをつかんだ経験が
文章力の獲得にしっかりと
つながっていきます
※私が口ずさむのは
中原中也の『童謡』です
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作文を楽しく書く方法を
育児でも使えるコツとして
ひとつお伝えします。
子どもが日常している
意味がありそうで
まったく意味のない会話。
その無意味な言葉の
やりとりを通じて
自分の感覚が得た
ものをどんどん
表現していく作文です。
例えば―
運動会をテーマにした
作文の冒頭に
「幼稚園に行っている弟が
習いたての歌をご飯中に
歌って、おこられてる。」
「私の妹は、食べながら
寝ているから、ハンバーグを
とっちゃった。」
活躍している他学年を尻目に
イスに座り観戦しながら
無駄話をしている
その会話を、書きつづけます。
競技場の熱気をよそに
観覧席で日常に浸る感じが
一気に、運動会の雰囲気へ
読み手を、誘い込みます。
会話の描写に、疲れたころ
最初の出番である徒競走について
一転、手短に文章を書きます。
ここは自分をしっかり観察。
緊張、不安、達成感を
ビシッと書き込みます。
ひょっとすると、前半
無駄話のつづくところは
「書き換えてください」と
指導が入るかもしれません。
ハレとケの、その落差が
運動会らしいのですが……
そのときは、そのとき。
それでも気合を入れて書いた
徒競走の箇所は、残るハズです。
楽しく書けるところから
ドシドシ文章を書いていく。
作文を楽しむ簡単な
コツのひとつです
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作文の書き方
育児で言葉を教える
ヒントがたくさん
詰まっている
小学校1年生の
国語の教科書
下巻から
大人にも応用が効く
秀逸な項目を
ご紹介します。
平成23年度版
小学校 国語 光村図書
こくご 一下 ともだち
しらせたいな、
みせたいな
ノートに、えと
見つけた ことを
かいてから、ぶんしょうを
かきます
文章の例―
学校に、もこという
モルモットがいます。
もこのけは、しろと
ちゃいろとくろです。
さわると、やわらかいです。
目は、まっくろです。
まるくてとてもかわいいです。
はなのまわりには、
ながいひげがたくさん
はえています。
えさをやると、口を
もぐもぐうごかして
たべます
作文の解説―
まず、けの
いろのことから
かこう
さわると、すべすべです。
さわると、ふわふわです。
どっちが、いいかなあ。
もう すこし かんがえよう。
つぎは、
目の ようすを
かこうかな。
えさを たべる
ときの ことも、
かいて みよう
先生の応答例―
もこの からだや 目の
ようすが、 よく わかる。
えさを たべる ときも
かわいい かんじだね。
―END―
人と事象、心象の
つながりとその観察。
人と人との間で
つくられる表現の流れ。
作文で必要なものの
原型がとても簡潔に
記されています。
身近な大人が
子どもの教科書から
学び重ねる。
じつは、育児の
大事な時間であり
楽しみかもしれません
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作文の書き方を覚える
育児で言葉に親しむ
学校でその基準となるのが
言わずと知れた教科書です。
この国語の教科書を
1年上から6年下まで
(5・6年生は1巻ものも)
じっくりと読んでいくと
なににおいても
語感を大事にしている
ことがひしひしと
伝わってきます。
1年上の国語の
教科書なんて
パラパラとひらがなが
載っているだけで
勉強ってほどでもない
そう思って手に取り
読んでしまうと
大人が国語の核に
いつまでも触れられない
状況になってしまいます。
たとえば1年上に
掲載されている【よむ】
タイトルは
「みいつけた」で
本文では
「みつける」と
記述が簡易にして
かつ表現が簡潔ななかで
語感をよく
捉えられるように
やんわりと
仕向けられています。
一度、身近な大人が
子どもの国語教科書に
じっくりと目を通すことを
オススメいたします。
作文力の向上に
与ること間違いなしです
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