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2014年5月10日土曜日

国語の学童 国語の健康診断vol.172

作文で使う名詞と
育児での会話で織り込む
名詞に注目すると


子どもと大人とでは
名詞の存在そのものに
違いがあることに
気づかされます。


なに? 名詞に
こだわってどうするの?


と自身でも感じていましたが
子どもと実際に話すと

子どもと大人では
名詞が背負っている
ものが明らかに
違うのです。


例えば、固有名詞
「アンパンマン」。


大人にとっては
やなせたかしの
アニメであり
主人公の名です。


固有名詞の範囲を
そんなに外れません。


子どもにとって
「アンパンマン」は

複数形の抽象名詞に
近いものになっています。

「la douceur 甘さ」が
「les douceurs キャンディー」と

単数の抽象名詞が
複数形に変わると

おやつでお楽しみの
味覚となるようにです。

そこには反復の意味も
込められているように
感じられます。

一度、観せたDVDは
1回で「ハイ終わり」
ということはありません。

子どもは、大人が
びっくりするほど

なんども繰り返し
真剣に楽しみます。

子どもにとって
「アンパンマン」は

「楽しさ」の複数形に
近いものになっています。

作文と育児にまつわる
言葉は、かめば噛むほど
いろんな味わいが
出てくるなあと

最近、しみじみと
感じています


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